「レーザーでホクロを取ったのに、また黒くなってきちゃった」。こう訴えて駆け込んできたBさんは、シワとりでリピーターになってくれたTさんの紹介で、ボクのクリニックにやってきた。Tさんと同じ会社に勤める彼女は、三六歳のシステムエンジニア。ほかのクリニックでホクロとりの治療を受けたが、黒ずみが消えないのだという。ホクロの位置は小鼻の脇。直径四ミリほどある。ホクロが色気を感じさせるチャームポイントになっている人もいる。だが、ボクの目の前にいるBさんのホクロは、彼女自身が自覚しているとおりマイナスポイントだ。「週末にトレッキングを始めてから、小さなホクロも増えたんですよね。紫外線をたくさん浴びるとホクロができて皮膚がんになるかもしれないって聞いたから、すぐ病院に行ったのにぃ」といってBさんは、不満そうに口を尖らせた。