ユニホームは“集団美”

2010-12-20

私が初めてユニホームをデザインしたのは、JALのスチュワーデスの制服だった。一九六七年のことだったが、それ以来ユニホームにはいろいろな経験がある。ユニホームづくりの基本は、もちろん着心地のいいことは基本だけれど、ユニホームは“集団美”だから、他のファッションと違うダイナミックな面白さがある。JALが初めて国際線にジャンボを就航させるときにミニドレスを導入した。機内サービスでは上に手を上げることが多いからと、ストッキングやガードルにまで神経を使ったことが、さまざまな思い出とともに浮かび上がる。やがて流行がスカートを長くしたのに、八年近くもミニドレスで世界中飛んでいたスチュワーデスの方たちには、本当に気の毒な思いをさせてしまった。しかし今回は、普通の人に着てもらうユニホームづくりとは違う。スポーツ選手は身体が資本だ。デザイナーという仕事柄、人間の身体の特徴はよく知っているが、スポーツ選手の身体は普通の人とはバランスがかなり違う。しかもいろいろな種目の競技があって、種目によって筋肉の発達している部位が大きく違うのである。