E兄弟が通っていた幼稚園では、お弁当のある日の午後に園長先生が受験を希望する者を集め、二時間ほど見てくれる授業があったが、もちろんそれだけではまったく足りないと上の二人の経験から知っていたEさんは、次男の塾探しに奔走した。志望校は兄が不合格だった桐朋と最初から決めており、国立も受けさせるつもりでいたから、まんべんなくやらせる大手塾よりも、桐朋向きのカリキュラムを組んでいる個人塾がいいと決めて探した。「何よりも通学距離の短いことが、桐朋を選択した理由の第一です。それと試験内容がペーパーだけでなく、工作や生活習慣なども考査の対象となるところも気に入りました。お兄ちゃんのときには『のびのびした子をとる』という言葉を真に受け、ほんとにロクに備えさせずに受けさせて失敗したので、次男のときには、とにかくやるべきことはみんなやってから臨もうと決めました」
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