日本での「ホスピス」は病棟の形で始まりましたが、欧米の傾向は独立型ホスピスが主流といわれています。日本でも平成六年に初めて独立型ホスピスとして、神奈川県足柄上郡に「ピースハウス」が誕生しました。また、在在宅でのホスピスケアを行っている病院や開業看護師がいることも付け加えておきましょう。ホスピスは日本ではまだ始まったばかりの施設ですが、アメリカでは十数年前に始まり、平成三年一一月現在一七四五ヵ所もホスピスがあります。そこで働いている医療職者によって「全米ホスピス学会」が年一回開かれています。看護師求人情報の詳細はこちら。上智大学教授で「死」に関しての研究家がその会議に参加し、アメリカのホスピス運動の歴史を平成四年一月二七日付の朝日新聞紙上でわかりやすく語っています。「十数年前のホスピス運動が始まった初期には、一般社会はもちろん、医療関係者の間にも理解が十分行き渡らず、新しいプロジェクトが、経済的に成り立つかどうかも疑問視された。それに続く第二段階に入ると、全米にホスピスブームが起こり、活発に独自の運動を展開する夏の季節を迎えた。今回の会議全体の雰囲気は、まさに実りの秋を感じさせる。この運動も今後は、米国経済の不振などから厳しい冬の時代をくぐり抜けなければならないだろう。しかし、新しい芽吹きをはぐくむために必要な期間ともいえる」このような話を先にご紹介したのは、ホスピスの歴史の一端をお知らせしたかったからです。「脳死と臓器移植」などで「死の判定」が問題になっていますが、人間の「死」をとらえるときには、いろいろな考え方が出てきます。その渦中にいながら「死」に直面した人の看護を担当するのが「ターミナルケア」であり、若いみなさんが考えながら実践していく貴重な分野といえましょう。