アパレル消費も回復の兆しが見えない

2011-01-17

高くても売れている時代はよかった。しかし、消費者の価格に対する目が厳しくなり、アパレル消費も回復の兆しが見えない。これまで多様化する消費者ニーズに対応すると称して、各社とも多品種小ロット戦略に走ったが、結果として商品価格の上昇を招いてしまい、「必ずしも正しい選択ではなかった」(常務)と反省する。何としても価格を下げるための方策が必要なのだ。「シリル」の場合、小売価格に対する卸価格は、委託販売契約であったとすると62〜68%だが、買い取りでは55%に抑えるという。小売り価格の決定権は小売り側に移るが、スカートで7900〜12000円、パンツで9900〜14000円、コートで39000円前後になるとみられ、委託販売契約による同水準の商品に比べて30〜40%程度安くなる。同社は当面、一人当たりの購買金額が低い地方百貨店を中心に買い取り契約を進めていくが、将来的には都心の百貨店とも積極的に取引していく方針だ。レナウンと同じ時期に買い取り制を導入した小杉産業でも「返品回収の物流コストだけでも随分無駄が省ける」(社長)と買い取り制によるメリットを強調する。