土地を手に入れることに疲れた人々がマンションを購入し、それが第二次マンションブームに行き着いた状況を、一九六九年版の『建設白書』(建設省)はこう記している。(大都市では、住宅は都心から遠隔化の一途をたどっており、遠距離通勤という形の住宅困窮世帯が増加しつつある。この住宅の遠隔化の動きに対して、職場の近くに住宅をもつことの希望も著しく高まっている。最近のマンションブームは、このような職住近接への強い希望の一つのあらわれである。そのうえで、当時のマンションの最大のセールスポイントは、都心から三〇〜四〇分の通勤時間内にある山の手の住宅地に限定されている点てあると述べる。マンションが脚光を浴びた三六、三七年(一九六一年、六二年)の時期に次いで、今回は第二期のマンションブームと呼ばれているが、第二期の特徴は、分譲価格および質の低下により購入者層の幅が広がってきたことであるといえる。かつて郊外の独立住宅に集まっていた住宅需要者が住宅立地の遠隔化に耐え切れず、都心のマンションを志向し、このようなブームを引き起こしているのである。